ヴィンテージのシェルチェアにベースを取り付ける 2015/2/19

今日は長いんで早速本題です。
 
 
以前軽く書いたことですけど、今までばらけていた情報もまとめてわかりやすく更新します。
 
ヴィンテージシェルチェアにベースを取り付ける方法。保存版。
 
 
まず、シェルチェアを裏返しにして固定します。
自分の膝上が良いですね。
 
今回は特に注意が必要なエッフェルベースでやります。
 
 
まず、ゴムショックマウントとベースの穴の位置を合わせます。
 
この時点でちゃんと取り付けられるかどうかを見極めます。
 
 
これはちょっと浮きすぎ
例えばこうやって一ヶ所なり二か所なりマウントと隙間が出来てしまった場合。
 
よく見られるのが、このままネジを締めて強引に留めてしまう状態です。
これはですね、マウントがワイヤーに引っ張られるのでベースが変形します。
さらにマウント自体が破損するリスクが高まります。
 
 
それに、↑こうやって地面に設置した時にグライズに浮きが出来てしまいます。
座ったらガタつかないってレベルなら良いんですけど、座ってもガタつくようになった場合はNGです。
もちろんこの状態で座り続ければベースが地面やシェルになじんでガタつきは無くなるんですけど、そうなったらベースが変形しきった状態なので、今度は別のシェルチェアにベースを交換した時につかなくなると思います。
その前にマウントへの負担でそっちが先にダメになるかもしれませんね。
 
 
だから隙間を何かで埋めます。
私がよく使うのはゴムワッシャーです。場合によっては金属製のワッシャーも使います。
 
 
で、ピッタリの隙間を埋めます。
そうすればかなりマシになります。
 
隙間に関してはこれでいいですね。
 
 
次、今度は穴の位置が合わない場合。
↑この状態だとネジが差し込めないですよね。
 
 
でもエッフェルベースだと手でワイヤーを引っ張れば穴の位置を強制的に合わせることもできます。
これは非常に良くないです。
かなりマウントに負担がかかるので、あっという間に接着がとれたり破損することがあります。
 
この写真二回目
もちろんこのようにワイヤーが引っ張られるのでガタつきが出ます。
例え座れる状態になったとしても長くはもたない可能性が高いです。
 
基本的にベースの形は崩さないようにしましょう。無理は最悪です。
 
 
多少の穴ずれなら他三か所の穴と調整して何とかできませんが、著しく穴の位置が違ったらもうそのベースは諦めます。
もしくは面倒ですけどマウントを再接着ですね。
 
 
それでネジを留めれる状態になったらつける順番が肝心です。
どこか一ヶ所ネジをかるーく締めたら、対角線上のネジを軽く締めてください。
そうやって四か所ネジを仮止めします。
 
 
そしたら均等に四か所順番にネジを締めていってください。
まだ完全にネジを締めきってはいけませんよ。
 
 
この床は水平じゃありません
ある程度締めたら一回、地面に立たせてみます。必ず水平な場所で。
その状態でもう一回ベースとシェルの位置関係を調整します。
で、ネジを締めきります。
でもギュッと力を入れて締めきっちゃダメですよ。軽く締まったらそれでOKです。指だけでドライバーを持って回らなくなればそれで良いです。
どうせ座っていたらベースがマウントに沈み込んでネジが緩みます。
そしたらまた締めなおせばいいんです。
 
 
そんな感じで完了ですね。
 
しかしですね、最終的には慣れ、そしてフィーリングな部分があるので何度もいろんなシェルで練習してコツをつかむしかありません。
 
 
長々と書きましたが、たかがネジ止め程度で何を偉そうに。って思われるかもしれませんね。
 
 
でもですね、私はそうは考えません。
ヴィンテージのシェルチェアはネジ止めが一番重要だと思っています。
過去散々マウントやベースがダメになったシェルチェアを見ましたが、ほとんどはこのベースの取り付け方がいい加減だからです。
 
せめてうちのブログをご覧の人は自分のシェルチェアを長持ちできるようにしてくださいね。



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