柳宗理のポリプロピレン椅子

デザイン 柳宗理の作品と考えカメラ直撮り

これは柳宗理さんが1965年にデザインしたスタッキングチェアです。製作はコトブキさんですね。

実はこんな古くからポリプロピレン製の日本チェアがあったりするんですよ。
かなり先駆けですよ。
ポリプロピレンというプラスチックは歴史的に50年代の後半から商業生産がされた新しいプラです。

今でこそプラスチックの家具の利用にポリプロピレン(PP)が当たり前のようにチョイスされていますが、柳さんがデザインした時は最新の素材です。それをすでに作っていたというのは先見の明がありますね。

あ、ポリプロピレンはイームズプラスチックシェルチェアにも使われています。


日本にイームズシェルチェアが初めて持ち込まれてから1956年には日本初のFRP製チェアが製造されました。

そこからさまざまな素材を試していたのでしょう。

現代だったらPPの選択は普通ですが、過去では相当に革新的な素材選びだったことでしょう。


この椅子の見た目もミニマルながら実用的で良いですね。
ピエール・ガーリッシュの椅子っぽく見えるのは偶然でしょうか。いや、正面から見るとそうなんですよ。


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