イームズラウンジチェアの話


先日イームズラウンジチェアの展示を久しぶりにしたじゃないですか。



せっかくなので今日はイームズラウンジチェアのことでも書きましょうか。


いまでこそ当たり前に存在するこのラウンジチェアですが、当時の流れから行くと異質なイームズプロダクトだったんですよ。

イームズデザインの座るものを発売された順序的に行くと、



https://www.hermanmiller.co.jp/products/seating/lounge-seating/eames-molded-plywood-chairs.html


プライウッドチェアが最初で↓


https://www.hermanmiller.co.jp/products/seating/multi-use-guest-chairs/eames-molded-fiberglass-chairs.html

シェルチェア↓



https://www.hermanmiller.co.jp/products/seating/lounge-seating/eames-sofa-compact.html
ソファコンとか↓



https://www.hermanmiller.co.jp/products/seating/lounge-seating/eames-lounge-chair-and-ottoman.html
で、1957年にこれ。ちなみにお披露目は1956年。じゃあデザイン年は1956年だって思うのですが違うのでしょうかね。

急にレザーとか使用した重厚な作りです。
これは驚きますよね。世間は。

この当時を体験した人たちからしてみたら、彼らの作品の流れが急に変わった!?なんだろうこれ!good!いやnot good!なんてなったりするかもしれませんね。


ちなみに、このラウンジチェアは始まりの段階から予算をとったある程度高額になるチェアを作るというアプローチがハーマンミラー社からあったとかでスタートしたものです。
だからイームズ夫妻の今までのデザインとは違ったものになったわけです。


  【からだを温かく受け入れてくれて、野球の一塁手のミットのように、よく使われるイス】
引用:渡辺力 著「ハーマンミラー物語」 P.120

というような思いでラウンジチェアとオットマンが作ったとチャールズさんは語っています。

【19世紀のイギリスのクラブでの紳士のように、男と男が心置きなく集い、談笑できる環境、それを20世紀のイスの形で、というイメージでもあったということです。】
引用:渡辺力 著「ハーマンミラー物語 P.120

ということなんだそうな。


いまでは最高のラウンジチェアの一つとして数えられるイームズプロダクトを代表する製品でもあるのですが、発売時はどうもそうじゃなかったそうです。

【しかし、無条件でこの椅子に一票を投じる人ばかりではなかったということです。これまでのイームズ・チェアの、軽さ、エレガンス、シンプル、ローコストから外れているというのです。チャールズ自身は、『外づらは悪いかもしれない、しかし、多くの人たちに楽しんで使ってもらっている』といっていました。】
引用:渡辺力 著「ハーマンミラー物語 P.120

なんてことが書いてありまして、外づらが悪いなんてそんなわけないでしょうに、最高の端正なフォルムのパーソナルチェアでしょうに。と誰もが現在は思うはずです。
長い時間をかけて評価が安定したということですね。


プライウッドをうまく利用してこれほど重量感と存在感を発揮したデザインを作れるのはイームズオフィスらしいといった印象を私は受けます。


case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950

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