72サイドチェアの話 2015/5/12

そもそもなんですけど、72サイドチェアのことを知らないって人のために説明すべきでしたね。
お店でもハリスツイードで張り替えたこの椅子は格好良いけど、72サイドチェア自体は知らないって人がちょくちょくいらっしゃいます。
いやいや、知らなくても別にいいんです、いくらでも私は説明しますし。知っているほうが珍しいでしょうから。
 
あ、いきなり本題に入っちゃいました。
今日はそんなことを書きます。
 
 
そんなわけでまずデザイナーについてから。
 
この本を見ていきましょう。
 
 
もういま結構レアな本でしょうか。
 
72サイドチェアを製造販売している"Knoll"という会社については以前書いたのでそのリンクを貼って説明は飛ばします。そんときの→ http://case-study-shop.blogspot.jp/2014/09/knoll-2014917.html
 
 
デザインした人について。
 
 
エーロ・サーリネンさんがデザインしました。
 
あ、すごい、ちゃんとwikiがある→ エーロ・サーリネンwiki
これ読めばOKなんで説明飛ばします。
 
モダンマスターズと称される一人ですし、アメリカンミッドセンチュリーを代表する人物でもあります。
 
 
たぶん一番有名なのはこれらでしょうね。
チューリップチェア、そしてテーブル。
 
デザイナーは知らなくても、この椅子は見たことがあるって人はいらっしゃるんじゃないかなと。
今も昔もKnollが製造販売しています。
 
 
そしてそして有名な椅子が左のウームチェアです。 以前販売したことがあります。
名作椅子の一つに数えられますね。
 
して、右側にあるのが72サイドチェア、して、71アームチェアです。
四本脚以外もあるんです。
デザインされ販売されたのは1948年らしいのでシェルチェアより早いですかね。
当時としては斬新なデザインだったんですよ。何が斬新かというと、ファブリック(やレザー)で張りぐるみされた座と背に金属のフレームが付いているってのがです。まるで浮いているようなデザイン。
背もたれがFRPままの物や、座面と背もたれの生地を別カラーにしたものなどもありました。
 
71、72ともに名作椅子ではありますが、チューリップチェアやウームチェアに比べると取り上げられることが少ないので若干影が薄いかもしれません。
 
しかし、このデザインは素晴らしいです。
 
高級感もカジュアルさも両方備えており、彼のセンスを手軽に十二分に味わえます。
玄人向けな雰囲気が漂う特別感も良い。
 
 
こんな椅子なんです。
 
参考になると良いですね。
 


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