ベルトイアの考え 2016/5/7

快適な気温で過ごしやすいですね。


さて、ハリー・ベルトイアさんはどうして金属加工の家具や作品が多いか考えたことがありますか?
こんな理由があるからなんですよ。


Knoll japan HP 引用
もともと彼は1930年代から金属加工で宝飾品を手掛けるほどの技術を持ち、工房も作るほどでした。
その後40年代にイームズオフィスのメンバーとして手腕をふるうことになったのですが、そんなときに彼ベルトイアはチャールズ(イームズ)に、こんなことを言ったそうです。


"自然の木を強制的に捩じ曲げて成形すること自体、不自然であり無益なことだ" 


彼はアーティストであり彫刻家です。
彼なりの理念や美学があったわけです。

その後1946年に独立の道を選んでいます。
Knollに参加したのは1950年の話です。


そんなわけで彼は自身の家具に鋼ワイヤー組みの金属加工構造を採用したわけです。

そのセンスが凝縮された優れたデザインだと思いますよ、ダイヤモンドチェアは。
ハンス・ノルさんは先見の明がありました。さすがです。


話のタネにでもしてください。


ここまで書いておいてなんですけど、この間のサーリネンの話みたいにベルトイアの話を書いても良かったかもしれません。
また今度書きますね。


※話の引用先は書籍「ハーマンミラー物語」です。


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