で、やっぱりこのブログも全然そういった人に向けて最近も書いてなかったなってことで今日はまた入門向けの話します。
以前そういったことでシェルチェアの素材について(http://case-study-shop.blogspot.jp/2016/08/2016826.html)書いたので、今日はその続きで脚(ベース)について書きましょうか。
画像は以下全部Herman Miller Japan HPから http://www.hermanmiller.co.jp/content/hermanmiller/apac/ja_jp/home/design-resources/images.html?text=Herman%20Miller:Products/Eames%20Molded%20Plastic%20Chairs |
まずこれ。
エッフェルベースって言うと通じやすいですけど、それは愛称みたいなものなので、製品的な正式名称はワイヤーです。
見た目がパリのエッフェル塔っぽいよねHAHA!的な感じでどっかの誰かが言い出したのがいまだに根付いているんです。
シェル部分をアイスのスプーンに似ているってことでスクープチェアって呼ぶのに近いですけど、もういまスクープなんて言わないですよね。通じないほうが多いです。もうこの業界に居る人たちの世代も一周していますから。
昔からヴィンテージを中心に扱っている人がそう呼ぶぐらいでしょうか。
今となってはイームズシェルチェアといえばこれ!感があるのですが、以前まではそうじゃなかったんですよね。
私の印象では、現行品ではこの脚が定番ってイメージです。
まあでも世間的にはこの脚こそは今はイームズシェルチェアでしょう。
Dowel Base "ダウェルベース"
ウッドのベースですね。
特に愛称がありません。カタカナで表現するときにドウェルベースって書いたり、ドーウェルベースって書いたり。私は以前はドーウェルベースって呼んでたんですけど、今はハーマンミラージャパンの表現に合わせています。Dowelは”だぼ”とかそんな意味です。
値段が違うことを除けばワイヤーとは好みで選べばいいですけど、あ、でも違いますよ、新品で座面の高さ表記はワイヤーとダウェルは一緒ですけど、ダウェルの方が奥への傾斜が緩いので座りやすいんですよ。実際ワイヤーベースに座るとギリギリ足がつかない人でも、ダウェルにすると足がつくってことがままあります。
木天板テーブルなどに合わせる時に統一感を出すには脚がウッドベースだと相性良いです。
ウォールナットテーブルにウォールナットベースとか出来ますし。
素材感を出す空間にはこれでしょうか。
4 Leg Base "4レッグベース"
ヴィンテージだと4本脚のベースが二つあって、HベースだったりXベースだったりと存在します。
現行品はHベースを踏襲していますが、名前は単純に4レッグになっています。
この脚、受注生産品だからか、ただの4本脚に見えるからか新品では影が薄いんですけど、好みの話で申し訳ないのですが私は好きです。
私の中では、この脚がイームズのシェルチェアだなって思います。ただ、それはヴィンテージの話でしょうかね。私はヴィンテージから入ったくちですので、その印象がいまだに強いんですよ。
おそらくなのですが、新品からイームズプロダクトに入った人はこの感覚は分かりづらいと思います。
なので、ヴィンテージが好きな人や、この間のこの人みたいにファイバーグラスシェルチェアにするとうちではこの4レッグを選ばれる人がいらっしゃいますよ。
Stacking Base "スタッキングベース"
これはある用途を目的とした脚なので、他の種類とちょっと毛色が違います。
スタックできるように、つまり椅子を上に積み重ねが出来るように、それから横に連結して整列させられるようにといった目的で作られた脚です。
大量の椅子を収納するときに便利です。
よっぽどこのデザインの脚が好みだ!ってことでなければ家庭では使わないと思います。
でも良いんですよ、この脚がいいなって思ったのなら好きに使えば。
ただ、脚の幅が広いので、家庭だと自分の足をひっかけやすいです。でも気にしなければ良し。
人が集まる場所で椅子を何十脚やそれ以上並べることが必要な空間ではこれしかないと思います。
だって他の脚だと収納しておくことが出来ないですから。場所とりすぎますよ。
ということで、予算と納期的にワイヤーベースがよく選ばれるんじゃないかなってことですが、これからシェルチェアが欲しいなって人は他の脚もどんなものがあるのか理解しておくに越したことはありませんよ。
なにか参考になってると良いですけど、変なイメージ付けた可能性もあります。
それにしてもここまで読んだ人はいるのでしょうか。
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