アンジェロ・マンジャロッティの構造の話 2016/12/12

このあいだいだジュニアシリーズの終了をお伝えしたじゃないですか
終了するのに話すのも遅い気もするのですが、でも、アンジェロ・マンジャロッティさんのことはもっと知ってもらうと良いので、今日はそんな感じ系のことを書きますね。


彼のヒストリーを書いたときにですね、(これhttp://case-study-shop.blogspot.jp/2016/08/2016822.html)

”私の専門なので家具、プロダクトのことで話しますが、彼の製品はモジュール式のデザインや角度が絶妙など、非常に建築的だと思います。
ピース上だったり、パズルの様だったり、合理的で、構造システムに優れたデザインばかりです。
それが魅力ですよね。”


って書いているんですけど、これがまたすごく考えられている作品ばかりなんですよ。


写真は全部アンジャロ・マンジャロッティ本のカメラ直撮りですし、文章の引用もそれです。
まずこれは当時のジュニアの資料です。
本当はたくさんたくさんのランナップがあったんですよ。
まさに構造的、パズル的です。


建築家ですので、建築物も多くあるのですが、どれもジョイント部など素晴らしく構造的です。


他の家具もこんな風にされていたりと、家具は小さな建築物というような装いです。


指輪までこうですからね。
指輪があるんだって思われるかもしれませんけど。
あるんですよ。


その中で私が特にすごいなって思う作品はこちらです。


これはすごいです。
1971年にデザインされたテーブルシリーズ「Eros」です。

ちょっと文章をそのまま引用して書きます。


”建築家は常日頃から重力と闘い続けている。それはいつも対抗関係である。ここでは、締め金物を一切用いず、部材を円錐あるいは台形にすることで重量がジョイントを締め付けて固定したり、部材を斜めにしたものを対称に配することで重力が構造の安定に寄与しているように、重力を味方にしたデザインが実現している。”


賢いですよね。これは本当によく考えられていると思います。発想から何もかも非凡です。

不都合を活かす、それもデザインでしょう。


case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950

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