毛皮を張ったイームズプライウッドチェアの話


これは牛のハラコかポニーかの毛皮を使ったイームズLCMです。
昔はハーマンミラー社でこうした仕様もあったんですよね。もう最近は存在すら知らない人たちも増えたと思いますので紹介してみました。

数年前までラインナップにはありましたが、あれは製造がヴィトラ社でしたよね? (違いましたっけ?記憶が・・・)

いまハーマンミラー社はこうした毛皮を使ったイームズプライウッドチェアはありませんから選ぶことは出来ません。

ここだけの話、アームシェルチェアの羊毛張り仕上げとかありましたよ。
この事実はあまり知られてないと思います。ハーマンミラー社の米国本社アーカイブで実物を見たんですよね。びっくりでした。


今後復活するかは分かりませんが、知識としてここで書いてみました。


今は完全にファブリックの時代ですから、毛皮がラインナップにあってもおそらく需要は少ないと思います。


ところでアメリカの製品ですし世論とか関係あるんでしょうか?
ロサンゼルスは2020年から毛皮の売買禁止になるみたいですし。毛皮製品の製造も禁止になるらしいですし。


そしたらレザーは良いのか?という話ですが、毛皮だろうがハラコだろうが全部動物の革(レザー)なわけですけど、革製品というものは本来は食肉の副産物です。食べられない部位を衣服などに活用し始めたのが始まりです。

毛皮だけはどうして過剰に非難されることがあるかというと、毛皮製品を作るために必要以上に動物を殺傷されるケースがあるから。というものみたいです。
革だけ剥がして中身を捨てるみたいなことです。肉を食べない。

まあ私は現場を見たことがある訳でも業界に精通しているわけでもないのであくまで聞いた話です。
じゃあ食肉の副産物の毛皮は良いのでは?とか思ったり。

ハラコだって子牛ですけど、その為に殺傷するなんて割に合わなさ過ぎるのでこちらも何かの理由で亡くなった子牛を利用するのが通常です。


考え方はいろいろありますよ。


モリッシーさんのような人だったらレザー自体NGですからね。

※元The smithsのフロントマン。肉食嫌いで有名。


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