ワイヤーベースよりウッドベースの時代?

 



以前に比べるとシェルチェアの脚はワイヤー(エッフェル)ベースではなくダウェル(ウッド)ベースが選ばれるようになりました。
うちもシェルチェアの販売の多くはダウェルベースです。

ネットショップやコントラクト中心の会社だとそうじゃないとは思いますので、あくまでうちのお店だけの話として聞いてください。

これは住宅事情と顧客のニーズが変化にしたことによると考えます。

住宅事情は戸建てにしてもマンションにしても、木を中心とした空間づくりが好まれやすくなったからだと思います。木のテーブルには木の椅子。としたいところですが、イームズのシェルチェアは置きたい人たちが多い人気商品です。そこで脚だけでも木にすることで統一感を出すことが出来ます。

・・・というのは誰でも書けそうな話なので、ちょっと違った目線で書いてみます。しかも私は住宅のことを書けるような人間じゃないですし。


私が大きいと思っている要素はハーマンミラー社による木のバリエーションの増加したことによるものだと考えます。現在ダウェルベースの木はメープル、ウォールナット、エボニー、ホワイトアッシュの4色展開です。

その中でもやっぱりウォールナットやホワイトアッシュという木のバリエーションが顧客を増加させたでしょう。
実際にお店でも受注生産となるとウォールナット、ホワイトアッシュのどちらかになることが多いです。 (というかほとんど)

こうした選択肢の増加によりユーザーが広がったんだと思います。

イームズのことをよく知らなくても単純に”一つの優れたデザイナーがデザインしたハーマンミラーというメーカーの家具”という選択をする方々も増えました。それもこれだけカラーバリエーションが増えたからでしょう。そうした方々はウッドベースありきです。

私が開業したころはイームズ好きな人が買う家具みたいな印象もありましたよね。


そんなわけでダウェルベースの要望はこれからも増えていくことでしょう。

納期がかかるので待てる人向けですけど。


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