うちはダネーゼ社の製品というか、フィロソフィーが好きでずっと取り扱いをして販売をしています。
売れるか売れないかではないんです。これは本当に格好つけているわけではなく、ダネーゼ社の製品は売れなくても飾り続けます。
(実際にはポスターとかカレンダーとかセールス的に強いアイテムもあるので売れないわけじゃ無いんですけどね。)
それでもダネーゼ社の製品を全部扱うのは難しいので限られたものだけ展示をして在庫を持って販売するようにしています。
ダネーゼさんは難しい製品も多いです。
多分皆さんと同じ感覚を持つことがあります。
『これがこの値段!?』なんてものが多数です。
これについてですが、ダネーゼの製品はプロダクトなんですよけどアートなんですよ。
アートなので値段は高いとか安いとかで比べられないものなんです。
言うなれば日常使いするアートなんです。だからペン立てが数万円してもアートですから不思議なことではありません。
でもプロダクトでもあるんです。
以前ブルーノ・ムナーリさんの回顧展に行った際の感想で書きましたが、ムナーリさんは「美術は一点ものではなく、多くの人の手に渡るのが良い。」という言葉を残しています。
そのムナーリさんの理念があって始まったダネーゼ夫妻によるダネーゼですから、量産をしていてもアートという感覚があります。(↓この時)
アートとプロダクトの境界という話題が上がったときに、ダネーゼの製品はちょうどその境界に入るんですよ。
実際、以前に深澤直人さんが金沢で開催したアートとプロダクトの境界の際にダネーゼさんのCUBOを置いていました。
そんなわけで、ダネーゼの製品が高いか安いかアートですからその人それぞれの解釈と感じ方で選ぶもので、他製品と価格を比較するのは違うんですよということです。
プラスチック製品も金属製品も手作業で作っていますしね。大量生産まではしていません。
逆にアートとして考えた場合は安いです。
ダネーゼのポスターアートを飾るのと、シャガールを飾るのでは桁が違います。
アートの世界はひたすらに天井知らずです。
けどダネーゼはダネーゼです、アートでもありプロダクトでもある唯我独尊の存在ですからダネーゼを選ぶということは、ダネーゼであるということです。何にも比べられません。
押し付けるつもりはありませんが、一つの考え方としてどうぞ。
ダネーゼ製品一覧
https://www.casestudynagoya.jp/SHOP/g13984/list.html
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