プラスチックの椅子があるからといって固定概念を持つと。


Decorative Art 50sカメラ直撮り

写真を一枚。


どこの国のどの年代の光景だと思いますか?


イームズっぽい椅子にバブルランプっぽい照明・・・でも違う・・・同じ年代のアメリカかな?いや日本かな?さあどこでしょう。


答えは1950年代のスイスです。
これ答えがわかった人いたらすごいです。

そもそもこの椅子を知っている人ならスイスだとすぐわかりますよね。
ピエール・ガーリッシュじゃないですよ。この椅子はウォルター・フレイ(Walter Frey)さんがデザインしたものです。

年代的に50年中盤から活躍したデザイナーですからイームズよりあとです。


プラスチックチェアにこんなような照明に、こんなテーブルがあったらといって必ずしもアメリカンミッドセンチュリーじゃなんですよって話でした。先入観はやっかいなものです。
このテーブルはプラスチック天板です。


ところで、気になるのはこの照明。スウェーデンの照明だと思います。

詳しい人ならいろいろ気づくかもしれません。

このデザインでスウェーデンの照明・・・?これがジョージ・ネルソンさんがバブルランプの元にした照明!?なんてなことです。

確かにそう見えなくもないですが違います。

この写真に記載はないので私の話として聞いてくださいね。

この照明はスウェーデンのどこかが作ったものですが、プラスチックスプレーコーディングされたものなんです。要はバブルランプと同じ作り方です。

ネルソンさんが元にしたのは絹でシェードが作られた照明じゃないですか。
それに、この照明自体は他にもいくつもバリエーションがありまして、正確な年代はわかりませんが50年代らしいです。

バブルランプの方が早いはずなのですが、当時バブルランプはデザインや構造をパクられまくったそうなので、もしかしたらその中の一つなのかもしれませんし、そうじゃないのかもしれません。


デザインのルーツを辿るのは楽しいですね。

答えはありませんがいろいろ探していきましょうよ、みなさんも。


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