どうしてバルセロナチェアがKnollで製造販売するようになったのか 2016/8/27

バルセロナチェアを置きたいです。
スペースがあれば。予算は別に大丈夫です。


だからバルセロナチェアの話だけします。
現物はKnoll Store青山行って買ってください。もしくは青山一緒に行きましょう。


Knoll 青山引用 http://team-net.co.jp/knoll-studio/250lc/
まえ、バルセロナチェアは最初からKnollじゃないって書きましたけど、http://case-study-shop.blogspot.jp/2016/04/201646.html
どうしてKnollで作られるようになったかご存じの人は少ないと思います。

ちょっと書きますね。


ミース・ファン・デル・ローエさんのストーリーを書かないといけないので、そこは端折っていきます。

ミースさん、いろいろあって米国に亡命します。
そこでシカゴのイリノエ大学で教鞭をとっていました。
で、そこで先日書いたフローレンスさんに指導をしていたんですけど、これきっかけで後のフローレンスさんと師弟、そして友人としての付き合いが始まります。

ミースさんは米国で自分のデザインを製品化したいと考えていたのですが、2社ほど家具会社に試作させてみたけど期待通りのクオリティにならなかったそうです。

そこでフローレンスさんに相談してみたところ、Knoll社にて研究開発されることになったんです。

1929年のオリジナルバルセロナチェアはミースさん的に納得していない部分があって、それがフレームのビス止め接合部がむき出しになっていたことでした。

この解決をミースさんはKnoll社に要望したんです。なんとかしてよと。見苦しいから。と。

いろいろ考えた結果、当時としては大変高価なステンレススチールを採用することにしました。
これにより各部を溶接後に研磨して継ぎ目のない鏡面仕上げが可能となったんです。
さらに、ダイス加工することで研磨後にピンホールの引きキズを無くすという技術を開発しました。

おかげでフレームに全く継ぎ目のない一本のスチールのような仕上がりに見えるようになりました。
それと、ステンレスの弾力により、座り心地もアップ。

これにミースさんがものすごく満足してバルセロナチェアだけでなく、自身の他のデザインもKnoll社に家具製造権を与えたんです。

契約書の中で、特に以下の部分をミースさんはハンスさんに強く求めたそうです。


” 全ての製品はミース自身によって承認されたドローイング、サンプル、モックアップに基づき製造されなければならない ”


フローレンスさんはミースさんを心から尊敬していました。
バルセロナチェアはKnollのシンボルとして守っていきたいと考えていたそうです。

そんなわけで、バルセロナチェアの製造に関しては、細心の注意を払っているそうです。


それで今日までKnollが正規で製造販売しているんですよ。

参考になりました?


本当に細心の注意を払って製造しているんでしょうかね。

工場連れてってください。


case study shop nagoya
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