どうしてこの仕事を始めたのかと尋ねられたので




昨日はアーロンチェアリマスタード特別展示会のレセプションに行っていましたって書いたじゃないですか。
こういったイベントですし、ハーマンミラージャパンの人も来るのですが、「どうしてこの仕事を始められたのですか?」と尋ねられました。

いや別に初めて会う人でもないのですが(なんだったら私が開業当初よりの付き合いがある人ですし、最初に会ったのは10年前です)、普段はこういった話をしないものなので。


私のきっかけは本だということは以前も書いた気がします。



島崎信さんの「美しい椅子」とタッシェン社の「1000 chairs」ですね。出会いは。
確か、本屋か何かで、なんとなく買ったんですよね。別に家具に興味なんて全然なかったですし。


それまで私は全然違う業界に居ましたし、イームズなんて名前ということすら知らなかったですし、ハーマンミラー社なんて全く知らないですし、家具インテリアの知識なんて全くさっぱり何にもない状態でした。

本の中でも”イームズシェルチェア”と”イームズラウンジチェア”に、ものすごく惹かれたのがきっかけです。
これはなんだろう、すごく魅力的で、すごく格好良い!
こうした家具と関われる仕事がいいかな、ということでなんとなく急に路線変更したんです。


当時2007年とかぐらいでしたかね。
ミッドセンチュリーブームがすでに下火で、緩やかに下降気味の時でした。
だから2000年初期の全盛期の時を知らなかったので、こういったものを販売するお店は全然売り上げが少なくて家具も売れないもんなんだなと思ったものです。そして最終的に閉店するんですけどね・・・


ちなみに今はブームとか関係なく、定番になっていますね。アメリカンミッドセンチュリー期のプロダクトは。


だから私はミッドセンチュリーモダン、モダンデザインが好きで、それを中心としたお店をやっているんです。
自分が好きですし、そこがぼやけたら何が何やら。
ぶれずに続けていますよ。

一つ変わったのは、ワークチェアを中心としたワークシーンに向けてのアプローチを始めたということです。これはこの社会の役にも立つ仕事ですね。


あとだから椅子に関しては思い入れが強いです。
出会いの家具ですし。


独立するのは2011年なので、イームズという名前を知ってから4年後の出来事です。


case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950

0 件のコメント :

コメントを投稿