激しく基本に返ってミッドセンチュリーってなに?とミッドセンチュリーの現在の使われたかについて書きます。
お店をやっていて直接お客さんたちと接するとわかるのですが、世代も一周していますし、全然知らない人もみえます。
だから書いてみます。そんなに深くは書かないのでザクッとです。
まず、ミッドセンチュリーの言葉自体はMid-Centuryなので、”世紀の真ん中”を意味します。
それを、家具インテリアの業界では、20世紀中盤のデザインの呼称として使用しています。
だいたい40年代~60年代ですかね、その辺がミッドセンチュリー(期)。
なので、その年代のデザインを総称する呼び方ですから、一昔前までは【アメリカンミッドセンチュリー】とか、【ヨーロピアンミッドセンチュリー】とか、【スカンジナビアンミッドセンチュリー】とか、【ジャパニーズミッドセンチュリー】とか、純粋に【ミッドなセンチュリーなデザイン】という意味で、”どこの”ミッドセンチュリーデザインか分けていた気がします。
ただ、それが、ミッドセンチュリーデザインのなかでハーマンミラーとかノルとか、そこらへんのアメリカの家具デザインのブームがありましたので、ミッドセンチュリーはアメリカ感が強かったかもしれません。
それによってミッドセンチュリー=アメリカの50年代デザインとなりました。まさにイームズとか、ネルソンとか、メーカー抜きでそれらのデザインが【ミッドセンチュリー】という認識でその言葉が使われましたね。
それが今となっては、なんとなくダークトーンの木の家具やプラスチック系の椅子があったらミッドセンチュリーインテリアとか呼ばれており、もはや原型が無くなりつつあります。
年代関係なくなっちゃっています。
ということで、ミッドセンチュリーは、4~60年代の家具を指すデザイン様式です。
私も経験しているのですが、10年ぐらい前ぐらいまでは、ショップの展示でもイームズシェルチェアにコントラクトテーブル、そこの照明にルイスポールセンのPH5を飾って、ミッドセンチュリーって言われていましたから。
今ミッドセンチュリーというと、北欧要素を排除しないと呼ばれないみたいになってしまっています。
でもでもでも、第二次世界大戦にてアメリカは軍事技術を生かして家具の製造技術も飛躍的に進歩しました。
それがイームズのプライウッドチェアやプラスチックシェルチェアに代表されるように、新たなデザインムーブメントが発生した年代のデザイン様式をミッドセンチュリーとカテゴライズするのなら、「ミッドセンチュリー=50年代のアメリカの家具」というのは合っていますよね。
それでも何でもミッドセンチュリーと呼ぶのではありません。
変な使われ方をされるようになった例として、他には「リプロダクト」もあります。
他にもいろいろあるのですが、また書くことがあるかもしれません。
言葉の意味が変わっていくとかとは違うでしょう。
別に正しい使い方を強制したいわけでもないので、このブログ読んでいる人たちぐらいは知識として知っておくと良いかなって思ったり思わなかったり。
ところで私は以前から、あまりミッドセンチュリーという言葉を使っていません。 モダン。とか、モダンデザインとか、アメリカンモダンとか、そんな言葉を使っています。
ミッドセンチュリーという場合は、ミッドセンチュリーモダンと言います。ミッドセンチュリー期も言いますね。
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