ワシリーチェアの話 2017/3/31

あ、3月終わりですね。
今月のブログ更新がなんだかおざなりだったり遅かったり休んだりとしていましたが、ちょっと手が回らなくなってきたのでそんな感じでした。これからも続きそうです。ありがたいことですね。


そんな今日はとある椅子の雑談です。
今ちょうどマルセル・ブロイヤー展がやっていますので、目についたので書きます。


Team net HP http://team-net.co.jp/knoll-studio/50lc/
知っている人も多いですよね。
ワシリーチェアです。現在はKnoll社にて正規復刻製造販売されています。
名作椅子100選という催しがあったら余裕で入るぐらいの名作です。

知らない人のために説明をしますよ。


この椅子はマルセル・ブロイヤーさんによって1925年にデザインされました。
自転車のハンドルバーからヒントを得て、スチールパイプを曲げて家具を作れないかということから考えられました。
そして出来上がったこの椅子は、スチールパイプと張地のみで造られた世界初の構造だそうです。
バウハウスで親交のあった画家のワシリー・カンディスキーさんが非常に気に入ったとかなんかそんなことで彼の名前が後につけられました。それでワシリーチェア。

そんな椅子です。


デザインが1925年なのですが、実際に製品として販売されるのは26年からみたいです。

最初にデザインされたのが1925年で、バウハウス家具工房で造られました。
名前もクラブチェアB3という名前が本来のこの椅子の名称です。

1926年末にブロイヤーさん自身がスタンダード家具社を設立して製造販売をして、それからトーネット社が製造販売を引き継ぎます。

それからいつかは、そして深くはよくわからないのですが、イタリアのガビナ社がライセンスを得て製造販売をしていたらしいです。

現在のノル社での製造販売になったのは1968年ですかね。
そのガヴィナ社を買収したからのようで、そこから現在に至るまでワシリーチェアはノル社のものです。

そのトーネット以前にクラブチェアB3はいくつかバリエーションが存在しますので、細かい差異を比べてみると発見があって面白いですよ。


そんな機会あるかなって話ですが、あるんですよ、いまやっているブロイヤー展に行けばそれが観れます。

図録は絶対買ったほうが良いです。
この資料を持っておかないとあとで困ると思いますよ。


困りはしないですか。あれですね、買っておけばよかったって思うかもしないですね。


case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950

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