新発売の情報ですよ。
エゴン・アイアーマンさんが1951年にデザインをした椅子「SE68」が国内新発売となりました。
アイアーマンさんはドイツの建築家でミッドセンチュリー期に多数のデザインを発表したことでドイツのデザイン史に名前が残る人物です。
アイアーマンテーブルをデザインした人でもあります。
この椅子はイームズの影響を受け、プライウッドによる有機的な背と座とフレームの組み合わせをしたドイツでは当時先駆的な椅子でした。
1951年から現在まで国内外の多数の公共施設などで使用されているそうです。
Wilde + Spieth
SE68
size W470 D525 H790 SH460 m
仕様や価格はこちら http://www.casestudynagoya.jp/SHOP/se68_b.html
スラットしたデザインが素敵ですね。
さて、こっから私の考えです。
これ |
座面や背もたれをフレームと固定する際に、ショックマウントからネジを貫通して固定しています。だから表面に鋲が見えるんです。
イームズプライウッドチェアはそうした構造にしていません。フレームはショックマウントとのみネジ留をして、ショックマウント自体は背もたれと座面と接着しているのみです。
イームズデザインをアイアーマンさんが見て、「これ背と座にネジを固定させた方が堅牢になるんでないかい?」と考えたのかどうかは知りませんが、とにかく構造の違いがあります。
これによりアイアーマンさんの方はインダストリアル感が強い印象です。
大きな違いだとはわたしは思いますので似ているぐらいにしか思いません。
イームズプライウッドチェアを頑丈にした感じですね。
それからSE68がもっとも活かせるのはこうした場合だと考えます。
イームズプライウッドチェアはもうまさにイームズ!ハーマンミラー!ですから、空間に並べた時に目立ちますし良くも悪くも主役になる感があります。
そうした”色”を出さず、空間自体を完成品としたい場合にアイアーマンさんのこっちの椅子が選ばれると思います。値段も6割ぐらいで済むのも大きいですね。
最近シェアワークスペースの話題がよく出るので(この業界界隈で)、多くの人が利用する場所には良い意味で主張されないデザインの方が良いのかもしれません。
いや私的にはイームズプライウッドチェアを使ったら最高なんですけど、これで予算が合わないからって模倣品使われるのもあれですからね。
繰り返しになりますが、特定の色を出したくなく空間とした調和を求めた時に活躍する椅子ですね。
そんな感じです。
case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950
MAIL : info@casestudy.co.jp
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