ヴィンテージのイームズシェルチェアには年代ごとに特徴があります。
最近全然やっていないので忘れられがちかもしれませんが、もともと私はヴィンテージのイームズから入った人間ですのでヴィンテージ関係も詳しいですよ。
いまヴィンテージ家具の販売自体は要望があったら対応するという感じで、普段お店で以前のようなたくさん置いていたりはしていません。
私の仕事内容が開業当時から比べてずいぶん変わったというのが大きい理由です。
本当はヴィンテージもたくさん並行してやりたいのですが、それには場所も予算も人もないです。みんなお金があって良いことですね。
知識だけ持っておくのは忘れないようにしないといけませんね。
さて、今日の本題です。
ヴィンテージのイームズシェルチェアのように、2014年に復刻したイームズファイバーグラスシェルチェアも年代ごとに装いが変化して言っているのでしょうか。
ちょっとこれ見てください。
こちらはたまたまある2014年初期製造のファイバーグラスチェアです。
そしてこれは最新製造のファイバーグラスチェアです。
一目見て判るのはショックマウント部分に丸形にファイバーが抜けていたのが最新製造ではほとんどわからないぐらいになっています。
それから全体的にファイバーが減っています。色の違いがあるのでフェアではないのですが、それでもずいぶん減っている印象です。
だから復刻したファイバーグラスシェルチェアも数年でもう変わっていっているということです。
ヴィンテージのシェルチェアも初期から少しづつファイバーが減っていっていました。
ちなみにヴィンテージはどうして初期の方がファイバーが多かったかというと、単純にプラスチックの使用量を減らすためだったそうです。コストを抑えるためです。
それが徐々にファイバーが減っていき、80年末や90年初期の最終ロットともなるとファイバーが入っているのかなぐらいに少なくなっています。これは環境への配慮かもしれません。
そのうち現行復刻品も初期型だなんだのと区別がつけられるかもしれませんね。
ついでにエンボスも見てみましょうか。
初期復刻品
最新製造品
ハーマンミラーのロゴもイームズオフィスも変わらないですね。
エンボス自体は変わっていませんが、”1B”から始まる謎の文字列の位置が変わっています。
個体を表すものなのでしょうか。
ということで、初期に買ってくれた人たちのファイバーは多いですよって話でした。
ただ修理すると座面ごと交換させられますけどね。しょうがない。
case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950
MAIL : info@casestudy.co.jp
0 件のコメント :
コメントを投稿