残る家具と残らない家具


家具や椅子も残るものと残らない物があるなぁと思います。


これは音楽だったり、ファッションだったりと、その時にプッシュされて取り上げられていても、時代が経てば「ああ、そんなのあったね」状態になるのと同じです。

なんとなく家具はそういったことがないイメージが以前はありましけど、昔の雑誌なんか見たりするとそれがよくわかります。



例えばこの1992年のエルデコさんの別冊椅子の方とか手元にあったので見てみるのですが。



名作椅子デザインのコレクションページがあったり、



当時の”欲しくなる椅子カタログ”があったりと充実した内容です。


でもでも、今は影も形もない家具もあります。

こんなに雑誌で大きく取り上げられたのに今はなんの情報もなかったりします。


単純に製造終了している場合でもヴィンテージ市場で人気が出ていたりとかならわかるのですが、そうじゃなくて完全に残っていない。

それが当時の新しい家具でも、その時代から名作椅子としてプッシュされている家具でもです。


でもまた一周して誰かが広告し出したらその家具やデザイナーが取り上げられて流行ったりしますよね。その辺は他のカルチャーと違って家具は特殊だと思います。



それこそ今新発売して、でも不人気で短期間で製造販売終了した家具でも、50年後とかに短期間だけ製造された幻の名作として人気が出るかもしれませんし。

問題はデザイナーは既にいなかったりするので本人の収入にはならないということです。あとオリジナルメーカーがないとかもありますし。
死後評価されるみたいな。ゴッホとか。

ただこれだと食っていけないので、結局その時に売れる家具を売ったほうが良いともなります。
長い時間をかけて評価される文化はお金に換えづらいのが問題ですよね。その割に芸術ほど高値にならないですし。



あとオマケ。
27年前のショールームとお店情報です。
丸の内にあったノールと五反田にあったハーマンミラー。


case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950

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