アンジェロ・マンジャロッティの話 2016/8/22

今日はデザイナーさんの話なんですけどね、やけに充実した資料が手元にあったのでたくさん情報を書いてみました。

マンジャロッティさんですよ。



Angelo Mangiarotti (アンジェロ・マンジャロッティ)
1921 - 2012


1926年、彼はイタリアのミラノにある有名なパン、お菓子の家に生まれました。

母に会計士になることを薦められ同じくミラノにあるカッタニオ学校(専門高等学校みたいなもの)の会計士コースに入学志望に行き、そこで測量士コースがあることを知り、計算が好きでなはなかった彼は測量士コースを選びました。
カッタニオ学校卒業後、ブレラ芸術大学に入学し、2年間デッサンやデザインを勉強したあと、ミラノ工科大学入学しました。
入学一年後に兵役に付き、1945年から大学に戻り、1948年に卒業します。
その戦争中にドイツ兵と一緒に行動したくないという気持ちで、スイスに行き、そこでマックス・ビルさんやスイスの建築家たちと知り合い交流が出来たそうです。

1953年にアメリカに渡り、シカゴの地区コンペに参加したり、イリノエ工科大学で客員教授をするなど専門的な活動をします。そして、この時、フランク・ロイド・ライトさん、ミース・ヴァン・デル・ローエさん、ウォルター・グロピウスさん、コンラッド・ウォッシュマンさんたちと親交を結びます。
彼によると、ミースさんから強い影響を受けたそうですよ。

1955年にミラノに帰国し、ブルーノ・モスラッティさんと事務所を設立します。

1957年には彼の初期の作品で代表作の一つでもある”バランザーテの協会”をミラノに建築します。

1963-1964年 ヴェネツィア建築大学の工業デザイン専門コースにて教鞭ととります。

1982年 バレルモ大学建築学部教授に就任。

1986-1992年 コッレ・クリスタレリア社のアートディレクターを務めます。

1989年に 同年、東京にマンジャロッティアソシエイツを設立。

1989-1990年 ミラノ工科大学建築学部教授を務めます。

1997年 ミラノ工科大学建築学部工業デザイン科の教授に就任。

2002年 工業デザインにおける業績に対してミラノ工科大学建築学部より名誉学位を授与されました。


彼はにドムス・フォルニカ賞受賞、国際建築ビエンナーレ名誉賞受賞、コンパッソ・ドーロ受賞などなど多くの栄誉ある賞を授与されています。


彼の手がけた作品はHPを見ると良いですよ。
HP http://www.studiomangiarotti.com/
日本語訳されているのですごく優しいです。われわれには。


マンジャロッティさんは建築、プロダクト、デザイン、それはそれは多くの作品を手がけました。

私の専門なので家具、プロダクトのことで話しますが、彼の製品はモジュール式のデザインや角度が絶妙など、非常に建築的だと思います。
ピース上だったり、パズルの様だったり、合理的で、構造システムに優れたデザインばかりです。
それが魅力ですよね。


あまりに多くのデザインをしたマンジャロッティさんですが、最初のデザインは彼によるとKnoll社から依頼があったマーブル(大理石のこと)の花器だったそうですよ。


知ってもらいたいデザイナーの一人なので、名前だけでも覚えて帰ってくださいね。


case study shop nagoya
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TEL : 052-243-1950

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