ワークチェアから始まる出会いもある



昨日の更新でさりげなく書きましたが、ハーマンミラー製品で最も売れる物はワークチェアです。
ぶっちゃけた話をしてしまいますと、うちで一番売れる家具もアーロンチェアです。時点でセイルチェア。

ワークチェアは”優秀な道具”でもありますから、アーロンチェアはそのデザインストーリーやデザイナーとは無関係に座り作業をする人たちに求められるものです。

それで、うちのお店にもアーロンチェアだけ求めて訪れる方々も多くみえます。

そうして気に入ってアーロンチェアを買ってもらえてありがたい限りなのですが、するとお客さんが私自身がやっている家具自体に興味を持ってもらえることがあります。

そうした方はイームズも知らないし、こんな家具の世界があることも知らないこともあります。

それで私はこうした家具のことやミッドセンチュリー期のデザインの話やいろいろなインテリアのことを伝えます。出来る限り頑張って魅力や価値を伝えます。
すると、オフィス向けじゃない家具にも関心を寄せてもらえます。

ひとまずアーロンチェアを納品させていただきまして、しばらく経ったある日、またそのお客さんがお店に来てくれることがあります。
あれから私のブログなんかをよく読んでもらって、「家具デザインに興味が湧いた」と話してもらいます。そうして自宅向けの家具を揃えていってもらえることがあります。

家具ファンが増えました。最高です。

ということで、全然家具自体に興味がわかなくても、ワークチェアがきっかけでインテリアの世界に入って来てくれる人たちがいてくれます。

中にはワークチェアは結局買わなくても(別にいいんです)、他の家具インテリアにハマってくれる人もいらっしゃいます。

これはハーマンミラージャパンさんの社長がストアのリニューアルの際に話していた内容と近いものです。

会社でハーマンミラー社のワークチェアを使って満足をしていても、必ず人は自宅に帰りますから家の家具が必要になります。
自宅の家具をどうするか考えた時に、ワークチェアで優秀なハーマンミラー社に興味が惹かれる。そうして家具を揃えてもらえたら良い。というような話です。


なにがきっかけでその世界を知ってもらい魅力をわかってもらえるかは様々です。


実店舗までやっている私の役割は、他から売り上げを奪ってでも金儲けをするんじゃなく、こうして一からファンを増やすということでもあります。
もうお店って大変なのですが、やっぱりお客さんと直接関われるのは楽しいですね。


少なくとも、伝える人がいない限り広がりはありません。


伝える人がいなくなった時、その文化は終わります。


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